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ドリームシェアハウス「minitte」のブログ~twitterもやってます~


by midnight-hi

第11歩:売れる作品、売れない作品の考察

ども、やっさんです。

前回お伝えしたとおり今回は

売れる作品

売れない作品

の考察をしていくわけですが、もちろん1回の参加で全てが分かるわけでもなくあくまで参考程度にご覧ください。

昨今のアニメDVD関連なども売り上げ論争がネットでは度々起こり、売り上げ至上主義が幅利かせている様にも思える世の中ですが、ワンフェスにおいてはディーラーさんそれぞれのスタンスがあると思います。
特にワンフェスは本来商業的な目的で始まったものでもないし、いわゆる素人さんたち(自分のような)が多く参加されることもあり、バリバリ稼いでます!ってディーラーはそこまで多くないのでは?と思っています。
お金を稼げるようなレベルの方々は企業にスカウトされそこからフィギュアドリーム的なものをつかんでいくのではないでしょうか笑

しかしどーせ参加するならたくさんの方に手にとって欲しいし、あわよくば稼ぎたい!

このように思うのもまた作り手の本心でしょう笑
何よりもせっかく参加したのに全然売れずにブースで自分が仏像のように展示されるのはかなりしんどいと思います・・・

そうならないためにも今回の自分の反省や感想を参考にして欲しいなと思いました!

まず30体完売した魚心くんの方からなぜ売れたか考えてみました。

~第1の理由~
・完成品である

これは最近のワンフェスの流れでもあり、世の中自体の流れでもあると思うのですが、「ガレージキットを作る人」が減っているそうです。
やはり企業から完成品フィギュア、プライズ商品などが多く世の中に出てきているのでわざわざ作らなくてもある程度のクオリティのものが手に入りやすくなっています。
さらに単純にガレージキットとなるとガンダムなどで知られるプラモデルよりもさらに難解なイメージがあると思うので周りを見てもガレキ作ったことありますって人は少ないと思うんですよね。
自分自身ぶっちゃけガレキって作ったこと無いですからね笑
ということで買ってそのまま飾れる、使える完成品であることが買いやすさに繋がったのは間違いないと思います。

~第2の理由~
・値段が手ごろ

ワンフェスでは値段を自分で決めることが出来ます。
もちろんピンキリですが多分ストラップのような完成品の小物系は1000~1500円、組み立て式なら小物で2000円~、20cm以内のフィギュアでだいたい4000円~、もっと大きかったり手のこんだものは高いもので10000円~くらいが相場でしょうか。
そして小物以外のものを買いに来る人はだいたい目当てのものを事前に調べ、それと予算を相談しながらある程度買うものを決めて来ているはず。
そこに新たに5000円~とかの商品を買わせるためには目に止まったときに相当魅力的でないと厳しいでしょう。
しかし1000円ちょっとの値段であればその場で「おっ、これ結構いいな~」くらいでも手にとってくれやすいです。
なのであまり知名度や技術が無いうちは初見でも気軽に買ってくれそうなものを作ると比較的手にとって貰いやすいのではないかなと考えました。


~第3の理由~
・技術で大きく左右されないデザイン

今回自分は初めての原型制作だったため絶対的に技術的な部分でハンデがありました。
これはペルソナが売れなかった大きな理由にもなったわけですが、魚心くんの場合はシンプルなデザインであったためそこまで技術力がなくても原作のイメージに近い形に仕上げることが可能だったのです。
そのため技術力のハンデを受けることなく、売り上げにも影響がでなかったのだと思います。

~第4の理由~
・単純なビジュアルの可愛さ

自分が少し以外だったのが「ろこどる」という作品を知らなくても買っていってくれた方が結構いらっしゃいました。
単純に「これ可愛いですね~」って感じで作品は知らなくても興味を持って買ってくれたのです。
てっきり自分はワンフェスに来るような方々は作品ありきで好きな作品のアイテムを買っていくと思っていたのですが、意外に作品を知らなくても気に入れば手に取ってくれるのです。
もちろんオリジナルの商品を出してるディーラーさんもたくさんいるので当然っちゃ当然なのですが、魚心くんのデザインの可愛さに救われた部分でした。

~第5の理由~
・作品の人気、認知度

個人的に「ろこどる」という作品は好きで、だからこそ作ろうと考えたのですが、決して世間で爆発的な人気のある作品ではないと思われます。
そのため魚心くんを題材に作っている競争相手になりそうなディーラーさんがいなかったので自分に買い手が集中したという点もあると思います。
逆に一定レベルの人気がある作品だと出展される商品も多くなり、篩いに落とされる可能性もありますが、社会現象的な人気の作品は多少レベルが低くてもある程度は売れてる印象もありました。

大まかな理由はこんなところでしょうか。
まとめると

爆発的人気か、競争相手が多くならないような知る人は知る程度の人気を持ち、値段が手ごろな完成品
技術に自信が無い場合は技術力で左右されにくいシンプルなデザイン、できれば一般ウケしそうな可愛いもの


この条件に当てはまれば初参加でもある程度は売れるかも?笑
自分の場合ここにアニメの監督さんの購入ツイートなどの予想外の宣伝もありましたが、それがなくても30体は完売できたと思います。

では逆にペルソナが売れなかった理由はこれらの逆を考えれば分かるように

・組み立て式である
・値段相応の完成度に達していない


等が挙げられると思います。

とにもかくにも完成度が圧倒的に足りていないという点が大前提にあります。
例えどんなマイナー作品を題材にしていたとしても、ものすごい完成度であればある程度は売れるはず・・・
そこまで売れないとしても絶対話題にはなるし、ワンフェスのワンダーショウケースなるものに選出される可能性もあります。
ワンダーショウケースについてはこちらをご覧ください。
http://www.wondershowcase.com/

それ以外にも強く感じたのは顧客層の問題でした。
ペルソナ4は女性の人気が高く、実際相当の数の女性のお客さんに写真は撮っていただけたのです。
しかしここでまた浮かび上がってくるのが、ただでさえ作る人が減っているガレキなのに、女性となるとさらに作れる人は少なくなるはず。
やはり組み立て式で売るなら男性向けである必要性は感じました。

とまぁ長々と考察を書いたわけですが、以前の記事でも書いたように「自分の作りたいもの」であるということもやはり一つの条件として大切だと思います!
ただ最初の方にも書いたようにある程度の売り上げを確保したい方は自分の技術と相談しながらこれらのことを参考に作るものを選ぶのもいいかもしれません。
やはりなんだかんだ売れたときは嬉しいですからね笑

ホンジャマカ~
by midnight-hi | 2015-02-15 00:45 | ワンフェスへの道